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夢の話9

夢を見ました。

古いつくりの木造の日本家屋の並ぶ、ちょっと京都の路地に似た雰囲気の街でした。
数泊の予定で宿をとりました。
初老のおかみさんが一人で切り盛りしている二階建ての民宿。
細くて狭い階段はつるつると危なっかしく、手すりはあるものの両手両足で登らないと今にも滑って転げて落ちそうです。
階段にはひとつだけ、ぶらんと裸電球が揺れています。橙色の小さな灯りです。
二階の和室・8畳、6畳、4畳半の部屋にそれぞれひとつずつ、ついたりつかなかったりするいい加減な蛍光灯があるだけ。鴨居や敷居の木目が黒の色調なので全体的にとても暗い感じのする屋内です。

二階の客は三人いました。
壮年のやくざの親分がひとり。若いお姉さんがひとり。そしてささめです。
それぞれ部屋にひきとっての夕暮れでした。逢魔が時といわれる黄昏の時刻です。
陰り始めた窓の障子を開けて、ささめは電気をつけました。やくざの親分のいる部屋からはラジオの音が聞こえてきます。

一階から「けたけたけたっ」と奇妙な笑い声が聞こえてきたのは、そのときでした。
そして、内臓を吐くような、若いお姉さんのなりふりかまわぬ悲鳴。

おそるおそる部屋から顔を出し、階段の方をのぞきこみますと、向かいのやくざの親分も同じように顔を出すところでした。
親分は口パクで「あほやなぁ」と言い、階段下を指さして見せました。
階段下には、多量の血が…そして、壊れた人形のようにバラバラになったお姉さんの遺体が転がっていました。

血だまりの中、白いパジャマのようなものを着たざんばらに振り乱した髪の老婆がひとり、立っていました。
顔面にも髪がおどろとかかっているので目鼻立ちはよく見えませんが、ひどく小柄な女性でした。頭そのものも、まるで欲し首のように体積がないのです。
「けたけたけたっ」と老婆がまた笑い、ふっと何の前触れもなく階段の上を見上げました。

老婆と目が合いました。丸い目でした。口がひどくおおきく、歯は半ばほど抜け落ちて、唇だけが濡れ濡れと赤く光っています。血だ、と思いました。
ぎ。
と階段が鳴りました。老婆が最下段に足をかけたのです。
ぎ、ぎ。
登ってくるようです。

やくざの親分さんはぴしゃっと襖をたてきってしまいました。
ささめは慌ててあたりを見回すと、開いている窓の枠に手をかけ、外に張り出した庇へと這いおりました。
瓦は焼けているわりに温く、足をおろすたびにからん、からん、といらぬ音をたてます。
雨どいにたどり着くとそれを伝って街路へ降り立ちました。

窓を見上げますと、血まみれの小さな老婆が、まるで体重なんてないかのように、ひょいと身軽に樋に飛びついたところでした。片手には包丁がしっかりと握られています。

ささめは街路を走り出しました。
街路といっても人ひとりがようようすれ違うことができるぐらいの幅しかなく、さらに奇妙なつづら折りに折れているので一寸先の曲がり角の向こうに何があるのかすらわかりません。
足元には白い石畳、左右は似たような黒い木の板塀がずっと続いています。
門の前に、若い奥さんが二人、談笑しているのを見つけて助けを求めようとしましたが、すぐ後ろから「けたけたけたっ」という笑い声が近付いてきたので、そのまま駆け抜けました。
駆け抜けた背後で、ぎゃあ、とも、げえ、ともつかぬ断末魔の悲鳴が響き、若奥さんたちが刺されたのだろうと思ったけれども、そのまま息をはずませながら、ひたすら駆け続けます。

やがて街路は、いつのまにか木を組んだ古いやぐらの中に変わっていました。
薄暗く、足元もよく見えなくなりました。ところどころにある明かりとりの穴からのぞくぼんやりとした斜陽ばかりが唯一の光源です。
やぐらの中を、とんとん、とんとん、と必死に登って行きます。
「けたけたけたっ」と笑い声はやはりついてきます。

やぐらの中では、道が二股に分かれていました。
右へいくべきか、左へいくべきか。
迷った末に左を選びました。

すぐに失敗したことに気づきました。
明かりとりの穴が減って行きます。どんどん木組みが古く、腐ったものになっていき、埃だらけの空間は黴くさい匂いが漂ってきました。
それでも立ち止まるわけにはいきません。どんどん薄暗くなり、どんどん行き止まりに近付いているのに、走り続けます。

「けたけたけたっ」

ふいに、耳元で大きな笑い声が上がりました。ぎょっとして振り返ると、そこに…


(という夢でした。うーんうーん。寝汗びっしょり・笑)
(最近、夢見がいまいちなのでございます)
(裸の男におっかけられるような楽しい夢が見たいな)
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2012-02-19(Sun)
 

コメントの投稿

非公開コメント

こんばんは 

ホラー映画真っ青ですね^^;

逃げる夢、
それとも追われる夢と言った方がいいのかな?
ささめさん、ちょっとお疲れ気味なんでしょうか。

今度は枕元にマシンガンか、
ビームサーベル(青で!)のミニチュアでも用意しておいて、
逃げずに返り討にしちゃいましょう^^
2012-02-20 18:10 | pispofp | URL  [ 編集 ]

 

>>pispofpさん

このところ、変に記憶にべったり残るような夢が多くって難儀しているのでございます。追われる夢が多いと言うのは、何か現実に追われるようなことをしたんでしょうか(笑)
都合の悪いことは忘れてしまうへなちょこ頭ですので、本人はさっぱり身に覚えがないのですが…

マシンガン、いいですねぇ。どうせなら七色集めて虹マシンガンなんて並べてみましょうか。めでたいかもしれない…
ビームサーベルってダースベーダーが持ってるやつですか?あ、あれはライトセーバーでしょうか。とりあえず家にあるハエ叩きに蛍光ペン(青!)で色を塗って枕元に置いてみますvありがとうございます。
2012-02-20 21:14 | ささめ | URL  [ 編集 ]

振り返りざまに裏拳。 

してしまったのではないかと(笑)

いやいや、切羽詰まっておりますね。
ちょっと寝具をお洗濯して良い香りの柔軟剤か何かでリフレッシュはいかがでしょうか?
王子様登場(〃▽〃)きゃ♪

な夢を見れそうな・・・v-238
2012-02-20 21:50 | あや吉 | URL  [ 編集 ]

 

私だったらやくざの親分もいるのに、なんでこっちに来るのよぅ~
と言いながら走ってしまいそうです^^;

障害が色々あるけれども、とりあえずは何かに追いかけられながらも
目標に向って進んでいるんだなと思いました。
ただその目標もモヤモヤでわからないところが
ささめさんもお悩みのところだと思います。
ささめさん心当りはございませんでしょうか…。

私も先日夢の中でトイレに行ったのですが、何度行っても出てくると
黒い服をきたおばさんが立っているのです。
怖くて半べそかきながら歩いていると、前から赤いズボンをはいた
60才前後のお団子頭の小太りなおばさんが近付いてきて
私の背後に回り、張り付きました。
これまた怖くてうなされているところを相方に起こされました。

自分なりに解析し、赤い服→危険、背後→後方で
バイクの運転をするときは後の車に注意することで
怖い夢を見たということから開放されたような気がします(笑)
ただ、ささめさんの怖い夢に比べると「怖い」うちに入らないですね^^;
2012-02-22 13:52 | 白雪 | URL  [ 編集 ]

 

>>あや吉さん

うふふ、しちゃいました裏拳。ぱーんち!
なんて嘘、顔面蒼白に鼻水たらしてひーひー言ってました、ああ情けなや…

あら王子様?イケメンが登場してくれるんだったら布団を三回ぐらい洗ってバンバン叩いて干しますとも、んふー(鼻息)
うんうん、またお天気の良い日にお布団を外に引っ張り出してみますね。ありがとうございます♪

2012-02-22 20:17 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

>>白雪さん

思いました思いました(笑)やくざの親分さんめ、うまく逃げたよなぁと夢の中でゼエゼエ言いながら一人でヤサグレておりました。

目標…うーむ…やらなくちゃいけないことは山積みなのですが、どれもが中途半端で猿の股間のようにぶらぶらしているのでございます。
そして到達点も霧の向こうと言う感じで…もしかしたらこの曖昧模糊のもどかしさが、つづら折の道なのでしょうか。

白雪さんの夢解釈はとても建設的で、おお!さすがでいらっしゃる、と目から鱗でございました。
なるほど、そうやって自分の中できちんと落ち着きどころを探してあげると良いのですね。鬼婆=仕事とか、鬼婆=人間関係とか、きちんと表してあげると、もう出てこなくなるような気がしてまいりました。ありがとうございますm(__)m

いえいえいえ、黒服と赤ズボンのおばちゃん、めっちゃ怖いですとも!黙然としているところがまた…ヒィ~


2012-02-22 20:25 | ささめ | URL  [ 編集 ]

こんばんは 

今日は、温かかったので良かったですが、
それでも肝の冷えるお話しでした。
そこまでよく覚えておられますね。
私なら展開が途中で変わってると思います。
追い掛けてくるのがスーパーの次長になってて、
取った覚えがないのに懐にはパンが。
いつのまにか万引き騒ぎです。
2012-02-24 18:53 | Don | URL  [ 編集 ]

 

>>Donさん

お返事大変遅くなってしまいました…!m(__)m
おお、血まみれ鬼婆がうまくスーパーの次長に早変わりとは…!Donさん、そのテクニックを詳しく教えてやってくださいませ、メモメモ。
万引きなら少なくとも手足はバラバラになりませんものね、次回から鬼婆が「けたっ」と笑った時点でスーパースーパーと唱えてみますね。ありがとうございます!
2012-02-26 21:09 | ささめ | URL  [ 編集 ]

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