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大山崎山荘・2

にょろりと前回の続きをお送りいたしますね。

ぎぎぎ、と重厚な扉を開けて山荘の中に入ってみますと、そこはビターチョコな空間でした。
チョコレート色の木材で一面に覆われた壁、淡く飴色の光を投げかける照明。
受付ロビーの横にはタイル張りの暖炉もございます。
タイルの色は目の覚めるような鮮やかな藍色で、つやつやしていました。暖炉脇にはソファとテーブル、ちょっとした読書などができそうなくつろぎスペースとなっています。
ソファに腰下ろしてみますと、思わず「ぬ、沼?」と口走りそうに…非常にふかふか、どこまでもお尻が沈んでいって二度と立ちあげれないような気になってしまう、見事な疑似沼ソファでした。

重い尻を引っ張り上げて先へ進みます。
広い居間のようなお部屋に出ました。今にも「お嬢様。お帰りなさいまし」とかいうタキシードの執事さんがいらっしゃりそうな雰囲気です。

壁には浮彫りの彫刻が並んでいまして、ささめはさかさまになった百合柄だとばかり思っておりましたら、Yさんによるとこれがタケノコ意匠なんですって。この近辺でよくタケノコが採れるんだそうでございます。
チョコレート色の木材にタケノコの浮き彫り、さながら某お菓子メーカーの「たけのこの里」がダッダッダッと行列しているようでした。

行列チョコの他にもレリーフ彫刻のほどこされた岩壁もあって、そちらは中国の古代の墓から取り寄せたものなんですって…兵隊みたいな人が牛車?っぽい荷車に朝貢品をのっけて、にょろにょろと行列している図案でした。
天井の上品で華麗なシャンデリアにつくりつけの棚、ワインレッド色の上質のカーテン、細部までこだわり抜く大富豪の趣味の良さが光ります。

いちばんびっくりしたのは、ガラス窓。
このお部屋のガラス窓ときたら、光を透かして、ちょうど夕焼けの一番綺麗な時間帯…西の空が赤銅色に染まり、黄金色の残照が渦をまいて薄い雲の端を光らせているような、あの色合いに輝いているのでした。
やはりYさんに伺うと、硝子に特殊な金属を混ぜて作った特注のものだそうです。
光を浴びていない裏側をみてみましたら、「排水溝がつまってるんだけど果敢にもカレー鍋を洗ってみたシンクにたまった汚水、さらにうっかり牛乳をこぼしてしまいました」というきっちゃないグダグダな色なのです。
あの窓欲しい、硝子だけ欲しい、とひとしきりゴネました。

二階に上がってみますと、広々とした露台に出る手前に喫茶室があり、中で軽食がいただけるようになっていました。箱根駅伝の5区ものぼりきったことだし、一休みしてお茶をいただくことにしました。

抹茶ケーキとミルクティ。
喫茶室の抹茶ケーキ

抹茶ケーキの上の紅葉が赤くて可愛いでしょう?
お味は一言でまとめますと「めっちゃ抹茶」(←語呂良し。3回繰り返しましょう)。濃厚な抹茶の香りが満足なしっとり具合でしたよ。

露台に出ますと、はるばるとはるか彼方まで見晴らせます。
露台から見晴らし

三本の川が流れ、遠くには冬の風にかすむ山々。川の両岸にびっしり並ぶ桜の木が、春の景色を想像させました。さぞ華やかになることでしょう。
かつては政財界の大物や著名人を招いて(夏目漱石も訪れたのだそうです)連日連夜パーティが開かれたということですから、
この露台にはドレスアップした紳士淑女がグラス片手に繰り出して、チーン、なんて乾杯しながら談笑したんだろうねぇ、とすかさず紳士淑女ごっこをしながら、チーンチーンとうるさくさえずるYさんとささめでした。

そうそう、喫茶室でお茶をいただいている最中、ちんちろりんぽんぺん♪と音楽が流れてきて、なんじゃらほいと思いましたら階段わきの大きなオルゴールの演奏でした。
演奏時間が決まっていて、時間ぴったりになると自動的にメロディを奏ではじめるのだそうです。
大型だけあって、メロディライン一本ではなく何層にも音が重なり合って響き合う様は、とても聴きごたえがありました。

淑女ごっこを堪能した二人は、今度はいざお風呂場へGO。
とにかく広い、めちゃくちゃ広い、いつもささめが居住しております四畳半を軽く超えるのではないかと思われました。
床と湯船、壁は薄茶色の濃淡のあるタイルで覆われています。ちょうどミルクティーのような色合い。
そして古い時代に建てられたというのにシャワー完備、カランはHOTとCOLDと両方出るようになっていて、さらに風呂場に暖房までありました。
湯船の反対側には低い位置に洗面台が二つ。ここも湯水両方使えます。
お風呂の一角に小さな個室があって、中は立ち入り禁止だったものの、おそらくトイレであると思われました。
ここ住みたい、このお風呂場だけで十分生活できる、という感じです。

この後、この山荘を立てた実業家・加賀正太郎の生涯をつづったビデオなどを鑑賞し(しょうゆ顔のスタイル抜群のイケメンさん。スイスのユングフラウにオシャレな背広でのぼっちゃうほどの伊達者らしい)、
趣味だったという蘭の栽培がおこなわれた温室の屋根を見下ろしました。
蘭の温室の屋根

かけあわせて新種の蘭などをどんどん作ったというとで、画家に描かせた蘭の細密画がたくさん残っていました。
やっぱセレブはぺんぺん草とかじゃなくって蘭ですよね。

建物は三階もあるようでしたが、あいにく昇れなかったのでシャンデリアを眺めてすげーすげー言うだけで降りてきました。


次回は、併設の地下美術館、地中の宝石箱と呼ばれる新館についてお送りしますね。
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2012-01-14(Sat)
 

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めっちゃまっちゃめっちゃまっちゃまっちゃまっちゃ
まちゃまちゃ!?
あの奇抜な芸人が浮かんできました。
抹茶ケーキの上のもみじ可愛いですねえ(´∀`)
沼のようなソファからえいやっと立ち上がった甲斐がありましたね
(食べ物ばかりに目が行く・・・)
2012-01-16 10:36 | いくぱん | URL  [ 編集 ]

こんばんは 

「お嬢様。お帰りなさいまし」
メイドカフェならぬ執事カフェでしょうか^▽^

なにかミステリーの舞台になりそうな雰囲気ですね。
嵐の夜、山の中で車が故障。見上げると洋館の灯りが…みたいな(笑)
2012-01-16 18:26 | pispofp | URL  [ 編集 ]

 

>>いくぱんさん

いくぱんさんが唱えてくださると、空から抹茶が降ってくるような麗しさです。ありがとうございます。
まちゃまちゃ、懐かしいなぁ(笑)髪の毛がすごいことになってたあの方ですよね。最近見ないけれどどうしていらっしゃるかしら。

うんうん、沼から這いずり出た甲斐が十分にあるケーキでしたよ。リーガロイヤルホテルという高級ホテルから取り寄せてるんですって。ウヒ。
2012-01-17 20:12 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

>>pispofpさん

執事カフェ、一回行ったことがあるんですよ大阪で…。
大阪だったのが駄目だったのか、執事が若造だったのが駄目だったのか、いかんせんグダグダな執事ぶりでがっかりでしたが、かような美しい洋館なら、少々グダグダな若者でもまあいいや的気分になってまいります。

ミステリーの舞台、まさにぴったりな気がいたします。洋館に入ったら親切丁寧に対応してくれるご主人、でも夜中に急に殺人がおこって、電話も切断されてるんですよね(笑)ぞくぞくするわぁ。
2012-01-17 20:15 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

お久しぶりでございます。
新年のご挨拶が遅れまして大変申し訳ありません。
旧年はご訪問、コメント本当にありがとうございました。
今年も宜しくお願いします。

大山崎山荘、調べましたらアサヒビールが運営する美術館だそうですね。
僕に社の製品をガブ飲みされている分際で美術館なぞ所有するとは!
と、思ったのですが、ガブ飲みするから美術館が建つのですね。

ミステリアス展開のコメント拝見しました、
ささめさん『あッ電話がッ!!』
僕『じゃあケータイ使ったら?』
ノリノリの雰囲気を台無しにする男ですね。
2012-01-18 08:51 | 蛇井 | URL  [ 編集 ]

 

その窓が見たい。。。

「どこでもドアが欲しい」とまじめに思うこの頃。
2012-01-18 18:27 | ドリアン2号 | URL  [ 編集 ]

 

>>蛇井さん

ご無沙汰いたしております、明けましておめでとうございます。
こちらこそ昨年中はたいへんお世話になりました。本年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

しばらく日記も更新なさっておられないようでしたので、星に帰ってしまわれたのか、いやロシア人美人スパイと一緒にモスクワにいらっしゃるのかも…などなど、ご心配申し上げておりました。
御無事でなによりでございます。

うんうん、アサヒビールの社長さんが買い取って美術館になさったのですって。Yさんはアサヒビールの泡から生まれたお方なので、今回いろいろとご案内してくださったのでした。
蛇井さんが毎日のがぶ飲みしてくださった成果があの美しい美術館に結実したのかと思いますと感慨もひとしおです。

あ、携帯電話!すっかり存在を忘れていました。あっさり外部につながってしまいましたね、密室はいずこに…キーィ。
2012-01-18 20:37 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

>>ドリアン2号さん

びゅーてほーなキラキラ夕焼け窓、ぜひドリアン2号さんにも見ていただきたかったです。
ささめが怪盗の子孫でしたら、硝子の1枚や2枚、こっそりかすめてきてお荷物でお送りできましたのに…大根とかカボチャとか根菜類の子孫である己が口惜しくてなりません。

どこでもドアの開発に成功した人はきっとノーベル賞間違いなしですよね!
ささめもどこでもドアが欲しいです~!
2012-01-18 20:40 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

>>ドリアン2号さん

ご紹介いただいたビーズ屋さんのページ、素敵ですね!うっとりと眺め呆けてあやうくトイレに行くのを忘れるところでした、危なかった…
(マジでモレてる5秒前、とかいう歌が昔ありましたね、そんな感じ)

さてムーンのセラーリ。この中で一番似ているのはアメジストかなぁと思います。もう少し色調が派手で明るいのですが…
ええと、ベネチアンビーズ・スクエアのセラーリのこちらもアメジスト、これにも近いような気がいたします。もうちょっとこう全体的にオレンジが強くって、いかにも斜陽という粘着系の色合いでございました。
なにかの機会がありましたら是非一度ご覧になってみてくださいね♪
2012-01-19 20:23 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

そうですか。ありがとうございました。なんとなく妄想の核のようなものができあがりました~

その窓、絶対見たい~~~~~

2012-01-19 22:27 | ドリアン2号 | URL  [ 編集 ]

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