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谷崎・乱歩・横溝、妖しの世界

場所によっては小雪も舞った寒い土曜日、Yさんと御一緒に、セレブの聖地・芦屋にあるという谷崎潤一郎記念館の「妖しの世界の誘い」展に行ってまいりましたよ。

かんばん

釣り針に「怪奇」とか「幻想」とか「変態」とか「耽美」とかの餌をくっつけて垂れておりますと、もれなく仲良く引っかかってバタバタしてそうなYさんとささめですので、魅惑の三名がそろった展示会とあってはこりゃ行きましょうよ、となったわけでございます。

阪急芦屋川の駅を降りてみますと、ちっちゃな駅だというのに、異様な数のタクシーが群れて客待ちしていました。
きっとセレブはあんまり自力で移動しないんだろう、バスは無視して直でタクちゃんに乗っちゃうのね、と話し合いながらバス乗り場へと歩いて行きました。
停留所の下を流れる芦屋川の浅瀬に鷺がうろうろしているのを見つけて「やーい、ぴーこちゃん!昨日の晩御飯は一袋18円のモヤシだったの」と叫ぶささめ、
一方のYさんはファーつきのマフラーや手袋をひらひらさせながら「イカリスーパーではいつもスコーンを買いますのよ。この一週間はずっとおでんだった」と意味もなくドヤ顔。
かみ合わない会話で盛り上がる二人は、やってきたバスにのりこんで緑町まで参ります。

途中、道沿いにはずらりと広大な敷地を持つ建造物の数々が並びます。高い塀、うっそうとした庭木、素晴らしい窓を持つ美しい二階建ての建物。あまりのデカさに最初は美術館か何かの施設なのかと思いましたが、それらしい看板もなく、おそらくは一般の民家なのでしょう。
「×△●橋」という停留所が読み上げられるのを「え、ウンコ橋?」ときき間違えるようなささめとは根本的に住む世界がまるで違うのだと感じました。

さて、谷崎純一郎記念館にたどり着きますと、周囲の静けさにまずびっくり。ぴちゅぴちゅ、と鳥が上品に高空でさえずっている以外、人の声も車の音も全く聞こえません。
セレブという人種はたとえ休日だろうと騒がないものなのだと学習しました。

入り口さん。
いりぐち
中に入ってみますと、落ち着いたロビーに広い窓、硝子越しに池を湛えた美しい日本庭園が見晴らせました。

展示は、当時出版されていた和綴じの本や直筆の原稿、出版当時の新聞広告、作家が着用していたローブや眼鏡、万年筆などがずらりと並んでいました。

谷崎潤一郎のコーナーには、美しい女性の写真が三名かざってあって、夢二描くところの和風美人の千代さん、目元ぱっちりの超美人な丁未子さん、ちょっと崩れた雰囲気の美女の松子さんとありました。
千代さんは谷崎の最初の奥さんで、彼女は従順で大人しい大和撫子だったので、スーパーM魂を持つ谷崎は気に入らず、気の毒にかなり虐待したんだそうです。
二番目の奥さんは丁未子さん。ささめが「ちょみこ」と読みますと、Yさんに「違うと思う」とばっさり切られました。(正解は「とみこ」さんですって)
しかし谷崎は丁未子さんと結婚する前に出会った松子さんに理想の女性像を見出しており、心は松子さんにあったようです。
谷崎好みの女性だったという松子さん、きっとタカピーで男を虫けらのように扱うバリバリのS体質の女性だったのでしょう。

資料を見ていると、乱歩と横溝は互いに仲よしさんで、二人で「死体と刑事ごっこ」をして遊んでる写真なども残っており、それなりに社交性もあって、特に横溝は薬剤師の資格も持っていたりして、現実社会に適合しているようでした。
一方の谷崎は、ベストオブ変態。
ひたすら自分の内奥に閉じこもり、爛熟した物思いに耽溺する生き方しかできなかったようです。
でもそれが商売になったんですから、彼は作家が天職だったのですね、きっと。

谷崎潤一郎記念館のチケットがあれば、おとなりの芦屋美術館が割引で入館できるというので、そちらにものこのこと行ってみました。

一階が芦屋で発掘された古墳やら埴輪やらの展示スペース、二階が現代アートの展示でした。
芦屋に古墳があったとは知りませんでしたが、芦屋で出土した埴輪はちゃんとフンドシをしめていました。さすがセレブ埴輪、股間はきちんと隠すのですね。

二階の現代アートはカオスの一言。
足でぐっちょぐちょに絵の具を混ぜて描いた絵とか、絵の具を大量にこねて塊にしました、それをキャンバスに投げつけましたドーン、はいこれで完成!という絵(?)とかが並んでいて幻惑されることしきり。
間にヒビの入った白い板きれを縦にいくつもつなげたオブジェは、「天に溝をあけてみたかった」という女の人が作ったものだそうです。

なんだかんだいいながら結構長居をしたので、遅めの昼ごはんは阪神芦屋駅近くのにしむら珈琲でとることにしました。
店員さんがとっても丁寧で、ひざかけを配ってくださいました。
ひざかけ

ささめはオムレツセット、Yさんはシシリアンセットを頼んでみましたよ。
オムレツが一口かじられているのは、写真を撮る前に我慢ならずやっちまったためでございます。

オムレツ

厚手のパンにグラタンがどっさり詰まっていて、最初はスプーンで大人しくすくっていたYさんでしたが、後半、丸かじりなさっておられました。
パン子

腹が膨れて店を出ますと、こんなセレブに似つかわしくないタクシーが走り去って行きました。
しましま!

阪神タイガースタクシー。恐るべし関西、芦屋まで堂々と走り抜けるとは!

この後、谷崎潤一郎の住んでいた、細雪の直接の舞台となった家があるというので、阪神電車に乗って魚崎まで出かけることにしました。
先々週のダニーとラスティ気分がいささか残存していたので、

「自家用ジェットに乗るんだな」
「ちがう、阪神電車だって」
「ベガスへ行こうぜ、ベガスへ」
「ちがう、魚崎だってば」

と言い合いながら、いざ倚松庵(いしょうあん)へ参ります。
谷崎邸

お家の門柱まで来たところで、以下次回に続きます。
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2011-12-11(Sun)
 

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おお!素敵! 

歴史ある建物大好きなのでわくわくと読ませてもらいました(≧▽≦)♪

それにしても奥さん3人の件なんか最高~(笑)
ささめさんマジックでニタニタ笑ってしまいました!

続きが気になります~( ̄∀ ̄*)ニヤり☆
2011-12-14 11:37 | あや吉 | URL  [ 編集 ]

こんにちは 

ちょみこ(笑)
たしかにSな響きはありませんね(違う)

「丁」一文字だと「ひのと」だったでしょうか。
「ひのとみこ」なら苗字要らずな響きになりますね。

そういえば「細雪」とささめさんのお名前の由来は、
なにか因果関係があったりするのでしょうか?
最初にささめさんの名前を見たとき、
連想したのが谷崎のそれだったりしたもので。
2011-12-14 12:35 | pispofp | URL  [ 編集 ]

 

>>あや吉さん

おお、歴史建造物お好きですか?同志よ~
今回の谷崎邸は小洒落た知り合いのおうち、というフレンドリーな感じで、またツボだったのでございます。
次回もにょろにょろアップしてみますねv

奥さんねぇ、タイプは違うんですけど皆さんの美女っぷりに軽く引きました…谷崎さんはほんとに面食いだったんだなぁ、と(笑)
最初の奥さんは、谷崎の知人に「譲渡」されたんだそうです…キーィ、女の敵!
2011-12-14 19:10 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

>>pispofpさん

へんな名前だなぁと思ったんですよ、ちょみこさん。
確かにちょみこさんが鞭をふりふり谷崎をピシピシしている情景から感じる違和感は、スカーレット・ヨハンセンがドラえもんのプリントパンツをはいているような違和感と通じるものがあるでしょうか…

うんうん、HNのささめはモロに細雪からいただいたのでございます。本名が雪と申しますので。
非常に安直な感じですね、お尻を鞭でピシピシしてやってください。
2011-12-14 19:14 | ささめ | URL  [ 編集 ]

 

死体と刑事ごっこ、ふたりでやったら、
一人しか喋れなくて結構つらいかも、とか考え込んでしまいました。
死体役もしゃべっていいのかなぁ
オムライスひさびさに食べたくなった~!!
私も我慢できず食べちゃう事多々あります
写真撮るのなんて忘れちゃいますよね(´∀`)
2011-12-16 10:26 | いくぱん | URL  [ 編集 ]

 

>>いくぱんさん

ややや、そうか死体…!「俺を殺したのは田中ケメ造」とかしゃべっちゃいけないんですよね。
あらどうしましょう…つらいなぁ。
もしもいくぱんさんと御一緒に刑事と死体ごっこをする折がありましたら、双方、べらべらしゃべっても良いことにしましょうね。寂しいですもの。

オムライス、中に海産物がにょろにょろと詰まっていて、めさ美味しくて満足でした♪
うんうん、美味なる食物の前にはカメラなんてすっかり忘れてしまいます(笑)ビバ食欲。

2011-12-16 21:36 | ささめ | URL  [ 編集 ]

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